なぜか小林製薬の「濃い杜仲茶」を推すカンパナ氏
同じくドラッグストアで買えるものだが、既往症の市販薬も欠かせないという。
「治療中の患者がいたり、自覚のない感染者が別の症状のために訪れたり、感染を疑う人が直接相談に訪れたりと、病院は今、最も新型コロナウイルスへの感染率が高い場所のひとつです。外出自粛が続くと心身が弱って体調を崩しがちですが、できるだけ病院に行かずにすむよう、風邪でも花粉症でも自分がかかりやすい病気が市販薬で治せるのなら、前もって用意しておくべきです」
4番目の嗜好品というのは?
「なくても生活に支障はきたさないけれど、あった方が毎日を快適に過ごせるものって誰にもあるでしょう? それがもし限られた店にしか置いていないのなら、多めに買ってストックしておいた方がいい。食料の調達などやむを得ないこと以外に、外出や買い物の機会を増やすリスクは避けたいですからね。
僕の場合だと、ダイエットになると信じて飲み続けてる『小林製薬の濃い杜仲茶』なんですけど。イタリアにも少々持って帰ったものの、そろそろ使い切りそうで困ってます」
帰阪がままならなくなった彼は、自らが置かれた境遇が日本の人々の参考になればと、ロンバルディア州やイタリアでのコロナ禍の最新状況を日本語でレポートするYouTubeチャンネル、「カンちゃん」を3月中旬に立ち上げた。
熱狂的な日ハムファンのカンパナ氏
同チャンネルでの彼はほぼ毎日、実家の自室や庭から、イタリアの複数の新聞などをもとにしたコロナ禍関連情報を紹介したり、感染拡大下での日伊の行政や国民性の違いを語ったり、時折の買い物の際には町やスーパーの様子を撮影するなどした動画をアップしている。なぜか熱狂的な日本ハムファイターズファンのため、球団OBの片岡篤史氏が新型コロナウイルス感染を発表した際には、病床の片岡氏にひたすらエールを送る回を上げたことも(その後片岡氏は回復し、退院を発表)。
ところでリストの5番目には、意表を突かれたのだが。
「インドア派の人であっても、出歩くのもままならず体を動かせない日々が続くと、イライラが募ってしまいます。その解消に、家を破壊しない程度に室内で簡単にやれ、場所を取らないフィットネスの道具なんかがあったら、いい気分転換になります。僕は実家の部屋で今、高校時代にやっていたベンチプレスを久しぶりに再開していますが、体感型のコンピューターゲームでも通販の健康機器でも、なんでもいいんです」
そしてロックダウン下で1か月以上も過ごすうち、物質的な備えだけでなく、各人が持っておくべき心構えにも気付いたと語る。