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娘の美帆ちゃんに「たまごっち」を渡して…

 若林は幼少期、スタジオで一緒に遊んだ岡江さんの一人娘の美帆さんが気がかりだという。

「夫の大和田獏さんが仕事で忙しいときは、岡江さんが幼い美帆ちゃんを撮影現場に連れて来ることが何度かありました。当時“たまごっち”が流行っていて、私が『美帆ちゃんに』とプレゼントに”たまごっち”を岡江さんにお渡ししたら、美帆ちゃんから『ありがとうございます』と丁寧なお手紙をいただいたことがありました。撮影現場には子役たちが多かったので、そこに美帆ちゃんも加わってスタジオの片隅で遊んでいました。今は、美帆ちゃんも母親となり、大変な状態だと思うんですけど、お子さんのためにも前を向いて生きて行ってほしいです」

岡江久美子さん ©文藝春秋

 ドラマが8シリーズも続いたのは、岡江さんの存在が大きかった。

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「岡江さんがいてくれたから『天までとどけ』は、みんなの気持ちが1つになれて、いい作品になったんだと思います。私はご迷惑を掛けてばかりで……。もっともっと岡江さんとお話したかったです。撮影していた10年間は私の人生の宝です。一生忘れません。本当に大事な時間でした。岡江さんには心からありがとうございますとお伝えしたいです」

 仕事仲間をやさしく包み込むような岡江さんの温かい人柄に、共演者やスタッフはいつも救われていたという。感謝の声は天まで届くにちがいない。

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