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看護職に「危険手当」を レインコートやクリアファイルで感染防護「悲痛な訴え」

2020/04/27

医療・介護従事者へのエールとは何か

 新型コロナ禍においては、さまざまな問題が浮き彫りになっているが、先行きの見通しが立たないことから「落ち着いたら、改めて考えよう」というムードになりがちだ。しかし、医療現場では、事態は刻一刻と変化しており、現状をキープしながらも新たな対策を推し進めていくような迅速な対応が求められている。

※写真はイメージです ©iStock.com

「医療従事者に関しては、『院内感染の防止』が最も重要で、かつ急務です。そのためには、医療機関のみならず、介護施設、訪問看護事業所等における防護関連用具の必要量の確保が不可欠であり、十分に確保、配布されるよう国をあげて取り組む必要があります。

 医療を支えるためには、十分な看護職員数の確保、そして、看護職員が安心して働くことができる環境の整備も必要です。看護職員が安心して働くためには、次の勤務まで十分な休養がとれる勤務体制を整備することや、過酷な状況で働く看護職員のメンタルヘルスに対するケア体制の強化が必要です」

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※写真はイメージです ©iStock.com

 制度改革や、行政からのバックアップも重要だが、医療崩壊を防ぐためには、まだ感染していない一般市民ひとりひとりの行動も確実にその一助となる。医療従事者に対する差別はもってのほかだが、現状への理解と応援の気持ちを込めて、自らの行動を見直していくべきではないだろうか。

「国民のみなさまが感染しないことが大事で、これが最前線で対応している看護職を含む医療・介護従事者には何よりのエールになります。医療崩壊を防ぐには、何よりもまず、感染者の増加を抑えることが必要です。一般市民、国民の皆様には、外出の自粛等を引き続きお願いします」

看護職に「危険手当」を レインコートやクリアファイルで感染防護「悲痛な訴え」

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