昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

ツイッター社長に聞いてみよう

 まず、ひとつひとつのツイートに対してどう対応するかという前に「正確な情報をしっかりと最初に見ていただく」という部分にだいぶ力を入れています。ツイッター上で新型コロナウイルスを検索した人には、厚生労働省のサイトへのリンクを一番先に表示します。弊社にはキュレーションをしているチームがいますが、厚生労働省 や医療機関の情報、政府の緊急記者会見などをアプリの目立つところで見てもらうことに力を入れています。

 正確な情報をしっかりと多くの人に伝えることで、誤認情報や虚偽情報が目立たないようにする。そのうえで、もちろん明らかな誤情報は機械的・人的に対応していきます。

 ただ、何が誤情報で、何が真実なのか、というのは判別しづらい部分もあります。悪意ではなく、よかれと思ってツイートしていることもあるでしょう。「26~27度のお湯でコロナウイルスは死ぬ」あるいは「コロナウイルスにはビタミンDが効く」みたいな情報が出回ったこともありましたよね。根拠のない「予防法」ですが発信者に悪意がないケースもみられる。

 だからこそ、確実に正確な情報にスポットライトを当てていくということが、そういう不確かな情報に惑わされない方法のひとつなのかな、というふうに思いますね。

 

明らかに悪意ある誤情報は削除対象

 一方で「26~27度のお湯でコロナウイルスは死ぬ」みたいな情報について「そういうツイートも放置するのか?」という議論はあるでしょう。

 もちろんこの情報を「是」としているわけではありません。ただ、いまはいろいろなことを検証している段階でしょう。「インフルエンザの薬が効くんじゃないか」「エボラの薬が効くんじゃないか」など、科学的にいろいろな実証をされていきながら、最終的に答えが見えてくるはずです。だから、いろいろな情報があり、事実の検証も含めて議論が起こるということに関しては、決して悪いことではないのかなと思います。

 よって我々としては、繰り返しになりますが、疑わしきを削除するのではなく、明らかに正しい情報をより目立たせることに力を入れていくのが、まず第一だと考えているわけです。

 ただ今回のコロナに関しては、治療法についての明らかな悪意のある誤情報は削除対象にしています。いつもはそういうことはしません。「ツイッター社が真偽を判定しない」というのが、われわれの基本的なスタンスです。今回は状況が状況だけにちょっと踏み込んだ対応をとっています。「明らかに誤情報である」「その情報によって逆に健康を害する」などと認められれば、それは削除対象にしようという議論になっています。

 あとは、広告です。コロナウイルスに直接紐付けられていなくても「これが効用のある食材だ」というように誤解、もしくは危害を与えるような広告は、より厳しく見ています。

真偽の判断はどう行なっている?

 医療情報の真偽の判断というのは難しい部分です。

z