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ツイッター社長に聞いてみよう

Twitter社長に聞く「“アフターコロナ時代”に働き方はどう変わると思いますか?」

Twitter社長に聞く「“アフターコロナ時代”に働き方はどう変わると思いますか?」

Twitter社長に30の質問 #3

 それこそ、たとえばアメリカの仕事を日本からやる。東京の仕事を関西からやるといったこともできるだろうと。ただそれをなかなか前に進められていなかった。そこで今回、ある意味、不幸なかたちではありますが、強制的に実装せざるをえなくなっているわけです。これを機会に今後リモートのスタイルが定着していくのではないかと思っています。

 たとえば、千葉に住んでいる社員がいるのですが、彼は「朝サーフィンをして、そのまま家で仕事ができたら最高ですね」と話していました。ぼくは「とりあえず1週間、まずやってみたら?」と言っていたのですが、そうこうしているうちにこんな状況になってしまった。じっさいに在宅勤務になって彼がサーフィンをしているかどうかわかりませんが……ぼくらとしては「リモートの環境で何が注意点なのか」「どうすればうまくいくのか」をちょうど話し合っていたところだったのです。

リモート環境であらためて「やっぱり会社っていいなあ」

 リモート環境になってみて、あらためて思うのが「やっぱり会社っていいなあ」ということだったりします(笑)。まだまだ「会社」という物理的に集まる場があって、そこでワイワイガヤガヤと雑談をすることには、やはり意味がある。会話を気軽にできる場所のありがたみは実感しています。

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 ただ、リモートだからこそできることもあるし、可能性もまだまだあるでしょう。

 たとえば、新しいカタチの飲み会ができないか。これまで「会社の飲み会は嫌いだったけれど、誰かとはつながっていたい」みたいな人もリモートなら参加しやすいかもしれません。いま「リモート飲み会」が流行っていますけれど、そういうのもアリですよね。

 また、リモートによって社外とのコラボレーションもすごくやりやすくなっています。Google Meetなどのツールさえつなげば、何社だろうが、プロジェクトを進めることができる。

 今、弊社でもリモートでのグローバルな会議が増えていますが、会議への参加の仕方はこれまで以上に多彩になっています。中にはビデオをオフにしている人もいますし、背景に美しい庭が映っているところからビデオ会議に参加する人もいる。そういうときに「おっ、やっぱり世界って広いな」という感じがする(笑)。