尹美香氏は「前日連絡を受けた」と証言を変更
日韓合意後、尹美香氏は韓国メディアに、「(政府の相談は)なかった。被害者たちの意思も全く聞かれていない」と答えていた。だが、今回の李容洙氏の告発に対して「(日韓合意について)前日連絡を受けたが、核心的な内容はなかった」と、証言を変え釈明している。
尹美香氏の罪は大きい。
彼女の扇動により「癒やし財団」への韓国内バッシングは過熱し、批判が相次いだ。
財団理事長だった金兌玄(キム・テヒョン)は、反対派の男性から催涙スプレーを噴射され、家族が脅迫を受けるなど散々な目に遭わされ、辞任に追い込まれた。元財団スタッフも「脅迫や嫌がらせを何回も受けました」と告白する。
尹美香氏は今や疑惑のデパート
反日イデオロギーを元慰安婦に押し付け厄災を振りまいてきた尹美香氏。彼女の誤算は国会議員という公人になってしまったことだろう。
「いまや彼女は疑惑のデパートです。挺対協が水曜デモで集めた寄付金を自らの懐に入れていた疑惑から始まり、選挙中には挺対協がソウル市の補助金を二重に申請問題も報道されました。また身内のスキャンダルも続々と浮上しています。公には“反米”を唱えながらも、娘を米国留学させ、夫が親北朝鮮団体から工作金を受け取っていたという疑惑まで噴出した。
市民団体代表という立場であれば追及されなかった諸問題も、議員となれば説明責任が求められることになるので苦しい」(前出・韓国人ジャーナリスト)
まさに第二の崔順実ゲート、第二の曺国・前法相事件とも言える様相となってきたのだ。
私は拙著「韓国人、韓国を叱る 日韓歴史問題の新証言者たち」等において、「カネ」と「反日イデオロギー」に塗れた慰安婦問題の実態について、何度も問題提起を続けてきた。尹美香氏らの偏った言動は、慰安婦問題を解決不能なものにしてしまった。歴史問題のステージからこうした市民団体を排除しなければ、日韓関係の改善は叶わぬ夢となってしまうだろう。
韓国社会がこの騒動をどう総括するのかにも注目したい。
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