元みんなの党・松田さんは……
さらには、元みんなの党の松田公太さんが、なぜかPR会社の社外取締役であるという立場を隠して「外食産業の声」委員会なるロビー団体を立ち上げ、テナントである飲食店に不動産賃借料を棒引きにするようなモラトリアム法を作れと与野党政治家に対してアプローチしておりました。
飲食店に限らず、その飲食店においしい材料を納品する生産者も流通もみんな苦しいわけですよ。ニューノーマルが叫ばれる中、店舗に人が来なくなったアパレルも含めて路面店はどこだって売上の減少に苦しんでいるところ、何をもって「飲食店は文化だから救え」になってしまうのでしょう。演劇も飲食店も、一定の枠内で平等に救済されるべきで、その救済される金額が少ないのだ、と喚いたところで安倍晋三さんは憲法改正に結びつかない限り振り向いてくれないと思うんですよね。
【松田公太「コロナで客が来ないから」外食産業の家賃棒引き法の無法地帯】 | BEST T!MESコラム
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東京オリンピック延期しておいて良かったね
それもこれも、品行方正にみんな平等に、苦しいときはお手手つないで仲良く貧乏になりましょう、というスタンスなんですよ。この大変な時期に、ぱちんこやナイトクラブやゲイクラブや風俗に出入りして一人淫靡に楽しくしているようなクズどもには鉄槌だ。ジョギングは距離取って走れ。スーパーも三密になるから3日に1回に限定しろ。
そういう同調圧力に屈しない人たちは、たとえ自分勝手と言われようが沖縄旅行をするし、ネイルサロンに行くし、隠れ家的なホームパーティーに繰り出します。人目を忍んで、鞭で打たれに行くのです。
仮に今後、日本人も韓国のように位置情報の発信を義務付けるとなったとしても、そういう淫靡な場所に出入りしているという後ろめたい自覚のある個人はスマホの電源もOFFにして、不謹慎なお店を明らかにしないようにするでしょう。気づいてみれば、中国だけでなく、シンガポールでも韓国でも欧州でも、いつの間にか感染拡大を防ぐために国民の位置情報を提供しろという仕組みがどんどん成立するようになってしまいました。国家が、品行方正な国民であるかを監視するような仕組みを導入するのは当たり前のニューノーマルになっていくのでしょうか。
そして、今年はすでに予告されているように「歴史的に暑い夏」がやってくると言われています。ああ、東京オリンピック延期しておいて良かったね、というネタすら忘れ去ったような昨今、これでマスクして酷暑のなかを歩き回る日がやってくるのでありましょうか。
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