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緊急事態宣言、一部解除へ 一足先に「新しい日常」に突入したイタリアに学べること

2020/05/14

source : CREA WEB

genre : ライフ, ライフスタイル, 国際, 社会

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 coopは入場制限されて8人ぐらい。

 まず整理券を取り、その後Facebookで今の順番を随時配信してくれるので、お買い物がしやすいです。

 私はまだ2回しか行っていませんが、1回目は2時間待ち、2回目は4月初旬の復活祭前だったので買い出し客が多く、なんと6時間待ちでした!

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 整理券があって良かった。

 ごく最近はオンラインで順番待ちが予約可能に。

 でも少数枠しかないため予約できるのは宝くじ的確率……。

 大手スーパーのネット予約宅配もあるのですが、これもフルブッキングで、予約至難!

 でもスーパーは比較的、感染確率が高いとも聞くので私はあまり行くこともなく、上記の2回のみでした。

 そのほかに、わが家は野菜中心の食生活なので野菜は八百屋さんから宅配、ミネラルウォーター20ケースもまとめて届けてもらいます。

 乾燥物や穀類豆類、ワイン、洗剤類は常日頃から備蓄傾向なので順次、消費中。

 あとは近所の小さな食材店でパンや生ハム、チーズなどちょこちょこ買い。

 また、ここにはお買い物ボランティアのグループがあります。

 スーパーや薬局へ電話注文すると、同日か遅くとも数日後に注文品を配送してくれます。主に高齢者や外出困難な家庭が優先ですが、一般家庭にも届けてくれるとか。

車での移動は家族でも乗り込むのは2名まで

 車での移動は、家族でも乗り込むのは2名まで。

 しかもドライバーは前席、もうひとりは後部座席に座らなければなりません。

各家庭に配布されたマスク4枚。復活祭前には町長から各住民の携帯電話に外出自粛を呼びかける電話が。 ©大平美智子

 マスクと手袋は今もかなり品薄ですが、以前よりは入手しやすくなりました。 

 女性はほとんど以前から着用していますが、男性はマスクも手袋もしてない人が多い。

 店頭に消毒液を置くお店が約7割と全店ではないうえに、感染率も死亡率も男性のほうが高いというのに……心配です。

 つい最近は、外出時にマスク着用が必須という首相令が全国で施行されました。

 トスカーナ州では4月頭、各家庭に4枚ずつ使い捨てマスクを無料配布。

 またスーパーや薬局で保険証を提示すれば1回4枚、ひとり計30枚まで無料マスクをもらえるようになりました。

 着用指示をもっと早くに出せば良いのに、と思いましたが、入手できない人も多かったので混乱を避けるためだったのでしょうか。  

 4月28日(火)の国営放送「RAI 1」のニュースによると、マスク製造へ転向した国内企業がこの2カ月で108社に増え、外出禁止など段階的な規制緩和が開始される予定の5月4日(月)までに、1日1,200万枚のマスクを生産予定。9月までに1日3,000万枚へと増産の見込みだそうです。

 その前日27日(月)にはイタリアのジュゼッペ・コンテ首相が、新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、マスクを1枚0.55ユーロ(約60円)の一律価格にするとコメントしました。

 ほとんどが使い捨てのマスクなので、娘は使用済みのマスクがどのように処理されるのかを心配しています。