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「2、3年前、仮想通貨でトレードをする人たちが集まる会があり、ボビーさんもそこに参加していました。その時に『ビットコインは30万円台まで落ちるよ』と話していたのですが、その数年後のチャートがボビーさんの言う通りになった。本当にトレードなど投資がうまいんだなと思った記憶があります。ボビーさんは投資で相当稼いでいます。億は余裕で超えているでしょう。

 元々ナイジェリアで1番と言われる国立大学を卒業し、父親の貿易会社を手伝っていた。ナイジェリア語の他、日本語、英語、フランス語、アラビア語を話せるようで相当頭が良いんですよ」

現場となったボビー・オロゴンの自宅 ©文藝春秋

 事件の現場になった、さいたま市浦和区の閑静な住宅街でも、引っ越してきたときから、その豪華な暮らしぶりは有名だったという。

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「ボビーさんが引っ越してきたのは3年ほど前。住んでいるのは、もともと2世帯住宅で、このあたりでも大きい家。駐車場にはベントレーやポルシェなど高級外車が何台もあって、引っ越してきた当初から『相当お金もってるよね』と、噂になっていました」(別の自宅近くの住民)

ボビー・オロゴンの自宅には高級外車が並ぶ ©文藝春秋

イジられていても「たまにキレた顔になる」

 仕事の現場では、今回のDV事件を連想させるような表情もみせていた。一緒に番組を手掛けたテレビ関係者が打ち明ける。

「ボビーさんは、とても優しいんですよ。仕事していてもスタッフに『よろしくね』と声を掛けるようなタイプ。ただ、短気というか沸点がわからない。普段はイジられても笑いに変えている印象ですが、たまにキレたのか顔が『ムッ』として返しが強いことがある。『変わった人だな』とは思っていました」

 本当にキレて事件となったのが、2006年1月に起こした暴行事件だった。都内にあった当時の所属事務所で、事務所社長や居合わせた衆院議員鈴木宗男氏の元秘書、ジョン・ムウェテ・ムルアカ氏(58)に暴行を加えたとして、翌月に書類送検されたのだ。

事件後、ムルアカ氏(左)に抱きしめられ涙ぐむボビー・オロゴン ©時事通信社

「ボビーさんは、当時所属していた事務所内で社長と口論になり、そこに割って入ったムルアカさんを殴ってしまった。暴れ方もすごかったようで事務所内の衝立を壊すなどして、バラエティー番組で見せる陽気なキャラとは一変し、別人のようだったそうです」(別のテレビ関係者)