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 ムルアカ氏への暴行事件はカネが原因だったと語るのは、事件当時の所属事務所の関係者だ。

「ボビーと揉めた発端はボビー本人がマネジャーと一緒に、パチンコ店での営業などを1回150万円ほどで複数回受けていたと発覚したことでした。今でいう、事務所を通さない“闇営業“です。K-1に出場後は人脈も広がって、事務所を通さなくてもお金になる話が本人に来ていたのでしょう。その揉め事からあの事件に発展したのです。今から思えば、彼は知恵を使える人ですから、“闇営業”をきっかけとして事務所に難癖をつけて、事務所を辞めたかったのでしょう」

浦和署から送検されるボビー・オロゴン ©文藝春秋

「とにかくお金への執着が強かった」

 事件前から「とにかくお金への執着が強かった」と、当時の所属事務所関係者は明かす。

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「日本に来たボビーはお金がなく売れてもいなかった。それでも給料制でスタートして月20万から30万円でやっていました。ブレイク後も事務所6割、ボビー4割と業界からするとタレントに多めの取り分でやっていましたが『足りない』とボヤくので、5対5にまでしていた。それでも足りないと不満を言っていましたね。ボビーにギャラとして年8000万円払っていた時期もあったのですが……。売れてない時は媚びるが、自分が売れるとなると手のひらを返す。仁義や義理は全く通じない。当時も女癖は良くなかったですが、お金にうるさい彼らしく、クラブなど夜の街でお金をかけるのではなく、街でナンパしていた。

 今回の奥さんとの一件も、事務所と揉めた時と同じように、何か奥さんに難癖をつけたことから発展したんじゃないでしょうか。ボビー自身六本木で店をやっていて、金も持っている分、周りにはいろんな人が集まっていた。いつかは何かやるだろうなとは思っていましたが……」(同前)

K-1で、ボブ・サップ(右)と戦うボビー・オロゴン(2007年12月31日) ©文藝春秋

「妻と揉めたが突き放しただけで暴力は振るっていない」などと容疑を否認しているというボビー・オロゴン。今後の捜査で真相は明らかになるのか。

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