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待機所は「ファストフード店」

「月10万円を稼ぐのもやっという状況で、“昼職”に再度挑戦することも頭をよぎったことがあります。でも、20年以上ウリで生計を立てている女が、働けるとは思えない。いっそ生活保護を受給してやろうかとも考えましたが、『そこまで堕ちていない』と抵抗感があって、申し込む気になれない。最近では3店舗をかけ持ちして、さらに、週に3度は清掃のバイトもしています。それでも足りなきゃ出会い系でウリもやって、なんとか生活を成り立たせています」

ハンバーガーを小さくかじって長時間居座るものの、客がつかず終わる日は多い ©扶桑社

 めったに指名がかからないためお店の待機所にいても肩身が狭く、ファストフード店に逃げるのだが、指名を待つ間は100円バーガーと無料の水で何時間も粘るのだという。ウリで稼いだ日は、スーパーの総菜コーナーで売られている298円の激安幕の内弁当が“自分へのご褒美”になる。

“救いの神”が現れるのを祈ることしかできない

「バブルの頃は浴びるほど飲んでいたシャンパンなんか、どんな匂いかすら忘れちゃいました。あの頃に稼いでいたお金を貯金していたら……って時々思います。でも、そんな頭がないから、今、こんな状況にいるのでしょうね」

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 快適な環境で眠ることもままならない立花さん。ホテルで接客した後、「私だけこのまま寝ていってもいい?」と客に頼み込む夜もある。もう還暦も見えてきた年齢だ。清掃のアルバイトを本業にするのは難しいのだろうか?

「実は、清掃のバイトも同僚女性に嫌われてしまってクビになりそうなんです。それにたとえ仕事でも、客の男に抱かれているときは寂しさを忘れられる。こんな私でも、ほんの1~2年前には恋人がいました。すぐに別れちゃったけど(苦笑)。今はヤリ続けて、ここから救ってくれるお金持ちの男性を待つしかないかな」

 立花さんは今日も、祈るように手を合わせて、“救いの神”が出現するのを待ち続けている。