「ウイカは途中から加入したメンバーで、オーディションをして300人くらいの応募者の中から選びました。関西弁で『自信あります』みたいな感じでとにかく目立ってましたね。地下アイドルのオーディションには、なかなかかわいい子が来ないなか、ビジュアルもよかったし、歌も際立って上手かったので、僕が自分の感覚で合格を決めました。
彼女は当時からその場の空気の計算が非常にしっかりできていた。自分の見せ方や、自分が人からどう見られているかを考えている子だったので、たぶんBiSのときから『どうしたらブレイクできるのか』というイメトレをしていたのかなと思います」
全裸姿で体に墨を塗りたくり、魚拓ならぬ“人拓”を披露
BiSは樹海を全裸で走り回るPVが話題となり、ウイカの加入後も水着でライブの客席へダイブしたり、24時間耐久ライブを行うなど“アイドル界の異端児”として過激なパフォーマンスが売りだった。
なかでも、「週刊プレイボーイ」(2014年2月10日号)の袋とじ企画「BiS衝撃の筆下ろしヌード」では、黒髪だったウイカやメンバーが全裸姿で体に墨を塗りたくり、魚拓ならぬ“人拓”を披露してアイドル界を騒がせた。同誌には若き日のウイカのお尻ショットも掲載されていて、オークションでは現在、定価の10倍で取り引きされているものもある。
「やれることは全部やろう」
「ウイカたちには『普通にいいものを作っていても売れないので、求められたものをやろう』と話していました。週プレから『魚拓のようなグラビアをやりたい』と話をいただいたときは、数カ月後に解散が決まっていたこともあり、『やれることは全部やろう』という感じでウイカ本人からも文句はなかったですね。
もちろん、当日はカメラマン以外のスタッフはスタジオから出て彼女たちへの配慮は十分しましたよ。あの頃は、“過激な活動をするアイドル”という見方をされていたので、みんなで仲良く和気あいあいという従来型のアイドルというより、メンバーたちは個人主義で抜け駆けもアリ、みたいな雰囲気でした」(同前)