大阪時代からコツコツお金を貯めて、貯金だけで食い繋いでいた
一方で、ウイカと同じホテルの部屋に宿泊し、彼女の素顔を知るもう一人の人物がいる。
BiS解散ドキュメンタリー映画「劇場版BiSキャノンボール2014」で彼女を3日間密着撮影したAV監督のカンパニー松尾氏(54)だ。解散ライブまで6人のメンバーに6人のAV監督が密着する禁断の作品だった。
「解散後にメンバーや事務所にも内緒で引っ越すことを教えてくれて、家に行ってみたら四畳半くらいの木造ボロアパートでした。玄関の扉もギーギー音をたてていて、若い女の子が風呂もないようなところに住んでいてハングリー精神があるなと思いました。どうやら、大阪時代からコツコツお金を貯めて、貯金だけで食い繋いでいたそうです。
ウイカはブレイクするまでに時間がかかったじゃないですか、その時間を有意義に使って勉強したんだと思いますよ。当時はまだ若かったからピリピリしていましたけど、BiSを辞めてから大人になってきれいになった感じがします。当時は泣くわ、怒るわで、いい意味でも悪い意味でもうるさい女性でしたから。そういう意味では人間らしい人じゃないですかね」
忖度ナシの、歯に衣着せぬ物言い
ウイカが大ブレイクしたのは「謎めいたキャラが支持されたのが最大のポイント」と分析するのは、テレビ鑑定家の宝泉薫氏だ。
「醸し出されるヤンキー感と実際にヤンキーだったかは別ですが、“元ヤン”枠は昔から芸能界にあるポジションです。バブル期の飯島直子、90年代の鈴木紗理奈もそうです。ファーストサマーウイカの場合は、昨年秋に“タピオカ騒動”で静かにしている木下優樹菜と入れ替わるように露出が増えたように思います。
事務所のゴリ押しではなく、正体不明だけど媚びないトークでおもしろいという謎めいたキャラが支持されたんだと思います。彼女の出演している番組は女子トークや女子の本音が求められる番組が多く、彼女一人をキャスティングしておけばその雰囲気が出る。今年の元日に一般男性と5年前に結婚していたことを公表してもマイナスにならなかったのは、彼女が多くの女性から支持されているからでしょう」
忖度ナシの、歯に衣着せぬ物言いは、今の時代のバラエティの空気にマッチしている。さらなる飛躍の“初夏”になりそうだ。