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米は“一服感” 代わって売れた「食品」とは?
特に郊外のドラッグストアでは食品が充実しており、九州を基盤とする「コスモス薬品」では食品の売上比率が56%、北関東が地盤の「カワチ薬品」では46%など、医薬品以上に食品のシェアが高いチェーンも多い。
調剤に力を入れている「ウエルシア薬局」、「スギ薬局」でも売上の2割近くが食品であり、日々の集客を上げるために食品を強化している。
具体的な食品の売れ筋だが、スギでは、「米が前年より1.3倍の勢いでよく売れているが、ゴールデンウィーク以降は一服感がある」とのこと。
代わって、ホットケーキの素、たこ焼きの素のような“粉モノ”がよく売れている。子供の休校も3カ月目に入った地域も多く、母親の目線がおやつに移ってきたのだろうか。
加工食品のカップ麺、袋麺、パスタの乾麺、レトルトのカレーやパスタソース、冷凍食品、缶詰など、さっと食べられる食品群もよく動いている。
バナナが売れる「特有の事情」
「免疫力が上がると思われている、納豆、ヨーグルトの動きが良い。一方で、ゴールデンウイーク頃からお酒が全般に売れている」(カワチ薬品・広報)といった報告もある。自宅勤務、オンライン飲み会も普及してきて、居酒屋に行かずともお酒を楽しみたいというニーズが高まっている。
売場の工夫として、ウエルシアには、バナナがよく売れるのでレジ横にあえて販売コーナーを設けている店がある。スーパーでも、「バナナは子供が食べやすく値段も安いので、休校になってから売れている」(西友・広報)とのこと。