スペイン語で話しかけられた紀宮さま
愛子さまと同じく学習院大学文学部国文学科(現・日本語日本文学科)で学ばれた紀宮さま(現・黒田清子さん)は、内親王として初めて、本格的に公務に臨み、海外を公式訪問された。1999年にボリビアを訪問された際は、サンタクルス市の孤児院で〈子供たちが民族ダンスで出迎えると、目を細めて「今日のために練習してくれたの?」と一人ひとりに声を掛け、ほおをすり寄せられた。保育室でも「こんにちは」とスペイン語で話し掛けられた。〉(産経新聞1999年6月4日)と現地の子供たちと触れ合われた様子が報じられている。
進学先が決まった後、愛子さまのご活動や将来について、陛下はこのように述べられた。
「高校を卒業し、大学へ進学すると、今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になると思います。これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな方からたくさんのことを学び、自身での思索を深めていってほしいと思っています。それとともに、充実した学生生活を送ってほしいと思っています。その中で、自分のやりたいことを見つけ、成年皇族としての公務とのバランスを見出しながら将来への希望を描いていってもらえれば、と思っております」(2020年2月、誕生日を前にした記者会見)
関係者によると、愛子さまの勉強や興味があることについて、相談に乗ることのできる語学に堪能な職員がいるという。両陛下だけでなく、様々な周囲のサポートを受けられているようだ。大学に通学し、日常を過ごすことができる日を、愛子さまも多くの学生と同じように心待ちにされているだろう。