Q 視聴率はどこまで信憑性があるのでしょうか。
例えば、関東地区で900世帯に機器を設置して、視聴率を調べているといいますが、わずか900世帯にしかない点が釈然としません。会社や身の回りで人気のあるドラマの視聴率が低かったり、その逆もあり、懐疑的になっています。(50代以上・男・契約社員)
A 視聴率調査でよく使われる比喩は、スープの味見です。
スープをつくっているときに、おいしいスープかどうかを調べるためには、全部を飲み干す必要はありませんね。よくかき混ぜてスプーンにすくって飲めば、スープの味が判断できます。
視聴率も、調査対象が少なくても全体の傾向は判断できるのです。
ただし、当然のことながら誤差が生じます。視聴率が10.1%と9.9%は、統計学的に言えば誤差の範囲内で、どちらが高いとは言えないのです。
しかし、人間というのは不思議なもので、視聴率が10%の大台を超えれば、「良かった、良かった」と喜ぶのです。
ただし、最近は年代によって見る番組に大きな違いがありますから、あなたの周辺で見ている人が少ないこともあるのです。
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