5月25日に緊急事態宣言が解除されたことを受け、『文春オンライン』で行った「ここまで安倍内閣の“コロナ対策”は何点?」アンケート。5月26~29日の4日間で、10代~80代まで1501票が集まったが、「0点」~「20点」という非常に厳しい評価で過半数を超えていた。
その「0点」「10点」「20点」の辛口評を具体的に見ていくと、「“アベノマスク”も来ないし、現金10万円も申請書類すら届かない」とこの間の対策の“遅れ”を指摘する声が目立った。
では緊急事態宣言が明けた5月末の段階で、どれほどの人が“アベノマスク”を手にし、現金10万円をもらっていたのだろうか。先のアンケートでは同時に、「布マスク2枚(“アベノマスク”)は届きましたか? 使っていますか?」「一律給付 現金10万円は届きましたか?」という項目も聞いた。評判の芳しくない“アベノマスク”だが、その使用率はどのくらいなのか。アンケート結果を見ていきたい(#1で「ここまで安倍内閣の“コロナ対策”は何点?」平均点はまさかの27点 公開中)。
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5月末時点で「“アベノマスク”届いた」は何%?
まず「布マスク2枚(“アベノマスク”)は届きましたか?」だが、緊急事態宣言の明けた5月26~29日時点で「届いた」が441票(29.4%)、「届いていない」が1060票(70.6%)という結果だった。
手元に「届いた」世帯が30%弱。厚生労働省のホームページで「布製マスクの都道府県別全戸配布状況」を見てみると、全国で6月1日時点で約53%、8日までに約75%とのこと(※推計値)。5月最終週に配布された家庭も多いようで、この間に届くところも一気に増えそうだ。アンケートでは実際に届いた人からこんな声があった。
「5月25日に届きました」(51歳・女性)
「緊急事態宣言が解除されてから届きました。マスクはもう市中で販売されています」(63歳・女性)
「本日(5月26日)届きました。緊急事態宣言中であることに言及している書面の内容に時差を感じて奇妙な思いを抱きましたが、これも国民のことを思いその時にできるかぎりの対応をしたものであると考えます。頑張ってくださったと敬意を表します」(48歳・女性)
確かに布マスクに同封される青い紙は「現下の情勢を踏まえ、一部の地域に新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が出されました」という一文で始まる。感染者数等を考慮して東京都から優先に配布していたというから、これも仕方のないことかもしれない。
では、配られた布マスクを実際に使用している人=使用率はどのくらいなのだろうか?