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周辺のお店に一斉投函された謎の「赤い紙」
思わぬ失敗も重なった。
「1カ月3万6000円を払ってカラオケを入れていましたが、これを機にカラオケを止めようと思って業者に連絡すると、『決められた額を支払うまで解約できない』と言われました。契約書をきちんと見なかった私が悪いのですが…」(同)
先週、真っ赤な紙にこう印刷されたチラシが周辺のお店に一斉に投函された。
<閉店の際に店舗オーナー様の手残りを最大化させる方法があります>
通常の閉店に比べて手元に残る金が2倍以上になり、従業員が失業せずに済む可能性がある、と謳った業者の広告だ。先行き不透明の中、再開を諦めたスナックやバーがポツポツと出てきたという。それを見越してこうした“閉店業者”が増えるとも見られる。
「銀座は、飲食店・クラブ・スナック・バーが揃って初めて、お客が廻る。実はクラブの一部も予約制などで再開しましたが、これまで通りに客が入るか分かりません。回復まで長い時間がかかることを覚悟しています」(前出・バーの男性店主)