市井由理、2017年の「ダヨネ」
市井ものちに留学するなどしばらく表立った活動はなかったが、2017年、メンバー全員が10代というヒップホップグループ・MAGiC BOYZのアルバム『第一次成長期~Baby to Boy~』「コラボしてたの!?盤」の1曲「パーリーしようよ」に参加している。MAGiC BOYZは“新たな道を切り開いた先輩”として市井にコラボをオファーしたという(※7)。楽曲は彼女の希望により、EAST END×YURI時代からの知り合いであるRIP SLYMEのPESがプロデュースし、曲中には「ダヨネ」のフレーズも登場した。
EAST ENDに続き、先にあげた仲間のラッパーたちもあいついでブレイクし、ヒップホップは日本に浸透していった。最近ではラップバトルが流行し、才能ある若手も次々と台頭している。「DA.YO.NE」のヒットから25年が経った今年、GAKU-MCはあるニュースサイトのインタビューに応え、こうした現状について《とにかくうれしく思う。自分たちのやり方でどんどん走ってほしい》と期待を寄せた(※8)。かつて日本のラップは売れないと言われていたのを、自分たちなり
※1 EAST END HOT NEWS「EAST END STORY」
※2 『音楽と人』2003年10月号
※3 『週刊プレイボーイ』1995年4月11日号
※4 宇多丸・高橋芳朗・DJ YANATAKE・渡辺志保著、NHK-FM「今日は一日“RAP”三昧」制作班編『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』(NHK出版、2018年)
※5 『週刊文春』2003年9月18日号
※6 『FLASH』1995年5月9・16日号
※7 「音楽ナタリー」2017年8月14日配信
※8 「ORICON MUSIC」2020年4月24日配信