2019年4月から放送されたアニメで人気に火がつき、少年マンガの歴史を塗り替える大ヒットで話題になっている作品がある。累計発行部数8000万部を突破している『鬼滅の刃』だ。
大正時代を舞台に、家族を「鬼」に殺された少年・竈門炭治郎が、唯一生き残りながらも鬼化してしまった妹・竈門禰󠄀豆子を人間に戻すために戦う姿を描く。少年マンガではあるが、その支持層は小学生から中高年までの男女と幅広く、椿鬼奴、DAIGO、叶姉妹など多くの著名人が作中の登場人物のコスプレするなど、芸能界での注目度も高く、その影響力を示している。
ひさびさに『ONE PIECE』を“超える”マンガが出てきたと聞いて、この自粛期間に『鬼滅の刃』を一気読みした『ONE PIECE』世代、『ドラゴンボール』世代の方々も多いのではないだろうか?
そこで、文春オンラインでは「<アンケート>あなたが選ぶ『少年マンガ』ベスト1は?」を実施。6日間で“少年漫画世代”の40代を中心に、482人の投票が集まった。早速、その結果を紹介していこう(#2では 39歳の小島よしおが語る「なぜドラゴンボール世代の僕が『鬼滅の刃』にハマったのか」を公開中です)。
※なお1人につき、3作品を選び〔1位3点、2位2点、3位1点〕、合計得点で計算している。
では、ベスト10を具体的な理由とともに見ていく。
【10位 北斗の拳(原作:武論尊 作画:原哲也・週刊少年ジャンプ) 60点】
核戦争で荒廃した世紀末の世界を舞台に、伝説の暗殺拳“北斗神拳”の伝承者・ケンシロウを描いたハードボイルドアクション漫画。掲載期間は1983年から1988年。
「ラオウとジュウザの最期には小学生ながら感動した。『我が生涯に一片の悔いなし』自分もそんな人生を送りたい」(43・男性)
「生死をかけた戦いの中で倒した相手を『強敵(トモ)』と呼び、『本当の強者とは哀しみを知る者だ』という作品テーマがとても魅力的でした」(43・男性)