文春オンライン
明石家さんま65歳に 5億円の借金「さんまはオモロなくなった」30年前“最大のピンチ”とは

明石家さんま65歳に 5億円の借金「さんまはオモロなくなった」30年前“最大のピンチ”とは

2020/07/01
note

鬼滅の刃、リモート収録……65歳さんまが第一線で戦える理由

 さんまは50歳をすぎても安定した人気を保った。55歳になっていた2011年3月には『恋のから騒ぎ』が17年半で終了したとはいえ、『さんまのまんま』『からくりTV』『さんま御殿』はなおも続いた。2009年には、さまざまな研究者・評論家を集めてさんまとトークを繰り広げる『ホンマでっか!?TV』がフジテレビの深夜枠でスタート、翌年にはゴールデンタイムに昇格している。地上波テレビの完全デジタル化移行を目前にしたこのころ、若い世代を中心に視聴者のテレビ離れもささやかれていたが、『ほんまでっか!?TV』は2011年に入ってから平均視聴率15%を記録する健闘ぶりを示す。

2006年ドイツW杯で ©JMPA

 2014年には『からくりTV』が終了し、『さんまのまんま』も2016年にレギュラー放送を終えるが、一方で2015年には『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)が始まり、還暦をすぎてもなおさんまは多くのレギュラーを抱え続けた。元妻の大竹しのぶとは近年、たびたびテレビやラジオで共演し、夫婦漫才のようなやりとりを繰り広げている。今年1月から2月まで上演されたさんま主演の舞台『七転抜刀!戸塚宿』は、大竹も観劇、このとき舞台上でさんまがアドリブで彼女をネタにしたところ、大竹は思わず舞台に駆け上がって彼の頭をコツンと叩いた。観客はこのハプニングに大喜びしたことだろう。

 このコロナ禍にあってバラエティ番組も総集編やリモート収録でしのぐなか、さんまはほかの出演者がリモート出演になっても必ずスタジオで収録にのぞんだという。あるテレビ局関係者は、《さんまさんがスタジオにいる安心感から、慣れないリモート収録が成り立っているという部分は大いにありますよ》とコメントした(※7)。

ADVERTISEMENT

2012年ロンドン五輪で元横綱朝青龍と ©JMPA

 以前から後輩芸人への対抗心を隠さず、彼らの好きなマンガやアニメのチェックにも余念のないさんまだが、最近では『鬼滅の刃』にハマっていると伝えられる。先月も、大阪での仕事から帰京する新幹線の車内で、さんまが『鬼滅の刃』のキャラ・禰豆子の柄のマスクをしている写真が、後輩芸人の次長課長・井上聡のInstagramに掲載されていた(マスクはさんまの手製だという)。こうした趣味からも、後輩たちとまだ同じ土俵で戦おうという姿勢がうかがえる。その気構えがあるかぎり、今後もさんまは第一線で活躍し続けるに違いない。

※1 『日経エンタテインメント!』2000年7月号
※2 『週刊明星』1980年10月5日号
※3 『JUNON』1990年6月号
※4 『週刊文春』1990年8月2日号
※5 「sanspo.com」2016年1月11日配信
※6 『レプリーク』2000年9月号
※7 「文春オンライン」2020年5月27日配信

明石家さんま65歳に 5億円の借金「さんまはオモロなくなった」30年前“最大のピンチ”とは

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー