ピークの時期がずれている「一発会」
――それはすごいですね(笑)。2015年にはいわゆる「一発屋芸人」と言われてきた面々による「一発会」が発足、第1回にはレギュラー、クールポコ、ゆってぃ、天津・木村、コウメ太夫、レイザーラモンHG、スギちゃん、テツandトモ、ダンディ坂野、髭男爵という多彩なメンバーが集まったとか。今でも定期的に集まっているんですか?
小島 コロナの影響もあって、最後に集まったのは昨年の12月くらいですかね。一発会はお互いの活動を報告して、褒めたたえる優しさあふれる会です(笑)。それぞれピークの時期がズレているからか、ライバル視することもなく、朗らかな関係を築いていますね。
「一発屋」って「一回出て消える」というネガティブなイメージが強いと思うんですけど、僕は一発屋をブランド化したいんです。一発当てたあとにテレビの露出が減っても別の場所で活躍できるというモデルケースを作っていきたい。たとえば、髭男爵のひぐちさんはワインのスペシャリスト、僕だったら子ども向けのイベントみたいな感じで、ステージを変えていくのがこれからの一発屋だと思っています。アンティーク的な付加価値もつけていきたいです。
――小島さんは、他者からのアドバイスも受け入れてフットワーク軽く動けるというか、そのうえ一貫してすごく謙虚ですよね。
小島 これまで僕は、人のアドバイスを受け入れたほうがうまくいくことが多かったんですよね。もともと確固たる信念があるわけでもないので、言うことを聞くしかないというか(笑)。一度提案されたことは、何でもトライするようにしています。
たしかに、フットワークの軽さは自分の長所だと思います。常に自分の考えがブレているからこそ、周りの人のアドバイスは真摯に受け止めて実行してます。
志村けんさんからの同じギャグを「やり続けろよ」
――その一方で、デビュー当時から海パン一丁の裸芸は変わらずに続けていますよね。
小島 「裸で続けたほうが面白いんじゃない?」っていうアドバイスは色々な先輩からもらいました。これは、タカアンドトシのタカさんの話だったと思うんですけど、志村けんさんに、「欧米か!」の次のギャグが思いつかなくて相談したところ、「『欧米か!』をやり続けろよ」「俺だって、『変なおじさん』と『バカ殿』しかないんだ」というアドバイスをもらったと。