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「入所の経緯は知りませんが、(梯は)児童養護施設から学校に通っていました。ですが学校には他にも養護施設から通っている子も多く、彼女もあっけらかんと『(昨日施設で)こんなことがあって~』なんて喋る子でしたよ。学内カーストでいうと上の子たちと付き合っていたタイプでしたが、決して下の子を見下すようなタイプではなく、1年生の時には3年生のイケメンの先輩と付き合っていましたね」
実母から平手で殴られ全治2週間の怪我
同級生も知らなかった梯容疑者の児童養護施設入所の事実。その経緯には今回の事件を彷彿させるような過去が潜んでいた。事情を知る捜査関係者が声を落とす。
「梯は8歳の時に母親から『身の回りのことをキチンとしない』などの理由で平手で殴られ全治2週間の怪我を負わされています。あばらや腰の骨が浮き出てるほどやせ細り、食事を十分に取っていない状態だった。県警は『緊急事態』と判断し、母親は傷害と保護責任者遺棄、父親は保護責任者遺棄の容疑で逮捕した。
事件発覚後に梯は入院し、児童相談所に保護され、その後は養護施設に入所しました。事件後に両親は離婚していますが、梯は現在も母親との関係は切れておらず、複雑な親子関係だったのは想像に難くない」
そうした虐待を実母からも受けていながらも、梯は母親に対し複雑な愛情を持っていたようだ。前出の梯の中学時代の同級生が言う。
「お父さんについては聞いたことがありませんが、お母さんのことは『ウチのお母さんは可愛い。仲がいい』みたいなことを話していて、母親との仲は良さそうでした。ですから(梯が)虐待を受けていたことは全く知りませんでした」