「経済的自由(投資で得られる所得が生活費を上回る状態)」があれば自分が本当にやりたいことをできる。働くも働かないも選択可だ。
この自由を手に入れるには、「お金にまつわる5つの力」(貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う)を身につければいい。そう断言する著者が、5つの力を実践レベルに落とし込み、とことんわかりやすく解説した本が、20~50代の働く世代を中心に大ヒット中。
たとえば保険の見直しなら、社会保険でカバーされる範囲と金額を具体的に示し、〈必要な民間保険は(1)火災保険、(2)対人対物の損害保険、(3)掛け捨ての死亡保険の3つだけ。損失がそこまで大きくない病気やケガには「公的保険+貯金」で備えるべき〉ときっぱり。
著者は「リベラルアーツ大学」と名付けたコミュニティを運営、ユーチューブ等でお金の教養を発信している。
「車両保険の見直しや電力会社の乗り換え等で年10万円以上の節約に成功したなど読者からも多くの反響がありますが、私自身も積立NISA等を始めました。コロナ禍の経済不安に加え、従来の働き方やお金の常識に限界を感じ、今後本当に役立つお金の知識を学びたいと思っていた読者に“どう考え、具体的に何から行動するのか”と示せたことが広く支持されている一因かもしれません」(担当編集者の佐藤聖一さん)
2020年6月発売。初版3万5000部。現在7刷14万3000部