文春オンライン

「夫がマスクなしで出かけます」の解決法は「主語を変えてみる」?――中野信子の人生相談

あなたのお悩み、脳が解決できるかも?

2020/07/21
note

 奥様も、正面切って攻撃するのは爽快かもしれませんが、あまり良い手ではないのです。相手を尊重しながら自らの主張を伝える「アサーション(自己主張)」という方法では、不満やネガティブな感情を伝えるときの主語を「私は」にします。

 この場合は、「あなたはなぜ出かけるのか」ではなく、「私はあなたに出かけられてしまうと悲しくて、心配だ」と言うのです。このほうが「出かけないでほしい」という気持ちがよく伝わるはずです。出かけさせない、という目的も果たしやすくなるのではないでしょうか。

©iStock.com

 言葉の使い方ひとつですが、ずいぶん印象が変わります。達人になると、相手をいいように動かすこともできるようになります。今は言葉の使い方を練習するときと割り切って、工夫する楽しみを存分に味わってください。

ADVERTISEMENT

◆ ◆ ◆

中野信子さんにあなたのお悩みを相談しませんか?​​
みなさまのお悩みを woman@bunshun.co.jp(件名を「中野信子人生相談」に)もしくは〒102-8008 東京都千代田区紀尾井町3-23「週刊文春WOMAN」編集部「中野信子の人生相談」係までお寄せください。匿名でもかまいませんが、「年齢・性別・職業・配偶者の有無」をお書き添えください。

text:Atsuko Komine

「夫がマスクなしで出かけます」の解決法は「主語を変えてみる」?――中野信子の人生相談

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春WOMANをフォロー