タレントや著名人のツイッターアカウントにつくブルーのバッジ。「世間の関心を集めるアカウントが本物であることを示す」というが、有名人でもマークが付いている人と付いていない人がいるような……。
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Q.認証マークってどうやったらつけてもらえるんですか?
<一般の方からの「認証マーク」の申請は一時休止しています。また、認証の基準は公平性を保つためにもお答えはできません。グローバルの専門部署が対応しています。このマークは、あくまで「アカウントは本人です」ということを表すもので、発言をツイッター社が公認しているというわけではありません。>@yusasamoto
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「いまは一般の方の認証を停止しています」
アカウントの「認証マーク」についてですが、今は一般の方の認証を一時停止しています。
認証はツイッターのグローバルの担当部門が行なっています。基本的には公的機関や報道機関であったり、著名人の方々などに認証マークをつけさせていただいています。またこういった状況なので、COVID-19(新型コロナウイルス)に関する信頼できるアカウントへの認証マークは積極的に提供していきましょうということになっています。正確な情報を発信していくというところに注力している状況ですね。
承認の判断基準も、公平性を保つために開示できません。「認証マークを付けてほしい」という声もいただくのですが、正直ぼくらも専門の担当部門で対応しているということしかお答えできないのです。認証の基準を一般に公開していないというのも、誰かが偏った認証基準で対応していくということになってしまうと、グローバルプラットフォームの整合性がとれなくなる。あくまでも担当しているグローバルの部門がそこは管理しますということです。
その部門に各国のツイッター社から申請することが例外的にあるのですが、そこも「このアカウントは認証されて、このアカウントは認証されない」という基準をぼくらにも知らされていないので、彼らの調査に任せているということになります。
よって、お答えとしては曖昧になるかもしれませんが、今はすごく悩みながら検証しているという段階ですね。グローバルの専門部署が、いろいろな申請の内容を見て、そこに知見をためていき「どうあるべきか」という議論に集中しているところです。
認証とは「本人である」ことを証明するもの
認証マークで誤解されがちなのが「認証されているから、この人はツイッターが何か特別対応しているのではないか、Twitterが公式にお墨付きを与えているのではないか」ということです。これは明確に「そうではない」と申し上げておきます。
認証されていようがされていまいが、ツイッターのポリシーに沿ってツイッターを使っていただくということには変わりがありません。誰であろうと平等です。
認証というのは、あくまで「本人ですよ」ということを示すものです。認証されているからそのアカウントは本人です、というだけのこと。よって、その人が特別対応を受けることもありませんし、その人のツイートは他と比較して重要だということでもない。たしかにツイッター社がつけているマークですが、それが意味するのは「本人だ」というだけのこと。当然その人の発言をツイッターが公認しているわけでもありません。このことはきちんと伝えていかなければいけないと思っています。
(【前回】“外資を知る男”ツイッター社長への疑問「リクルートではやっぱりエリート社員でしたか?」 を読む)
構成=竹村俊助 @tshun423
写真=杉山秀樹/文藝春秋