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「日本代表としてオリンピックに出たい」吉田正尚がこっそり明かした夢

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/08/14
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メディアの前では言ってこなかった夢

 自主トレのメディア公開の日には、強い打球や飛距離アップにつながる瞬発系トレーニング、故障防止のための体幹メニューなどで体を鍛える様子が撮影されて、報じられてきました。しかし、吉田選手の中にはメディアの前では言ってこなかった夢があったのです。

「日本代表として日の丸を付けたいんです。室伏さんに日本代表の心得を教えてもらいたい。でも僕はまだまだの選手なので、おこがましくて、恥ずかしくてメディアの前では言えません」

 この言葉を沖縄の自主トレ地・浦添市民球場で何気ない話から聞いたのは2年前。

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 しかし、もう堂々と言っても何も恥ずかしくなく、むしろ、その位置に相応しい選手になっていると僕は強く感じています。

 去年、首位打者争いを演じ、押しも押されもせぬオリックス・バファローズの顔となり、今年も打率は3割台半ば。間違いなくホークスの柳田悠岐とともに今年も首位打者争いを演じてくれるはずです!

オリックス・バファローズの顔となった吉田正尚 ©時事通信社

 来年、東京五輪が無事にやってくれるとしたら、野球のラインナップの中心には吉田正尚の名前があり、日の丸を背負い、オリックスファンだけではなく、日本のプロ野球ファンに感動を与えてくれるに違いありません。

 我らがオリックス・バファローズの吉田正尚はバファローズの吉田から日本の吉田へと成長を続けているのです。

 謙虚で優しくて、決して調子に乗ったことは言わない吉田正尚。でも、もう言っていいですよね、「日本を代表する打者になりたい。そして五輪で日の丸を背負いたい」と。

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