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「カートゥッ!」インパクト大の歌詞に女性ファン熱狂 売れるガールズグループ、日韓の違い

BLACKPINK、MAMAMOO……「ガールクラッシュ」化が止まらない

2020/07/27

世界的な問題意識とマッチし、米国でもヒット

 世界的なガールクラッシュK-POPの代表といえば、BLACKPINKの存在を忘れてはいけない。YouTubeで10作品が再生回数1億回突破、今年5月にはレディ・ガガとのコラボ曲も発表。媚びない凛とした美しさとパワフルなパフォーマンスで韓国・日本・アメリカを中心に人気急上昇中だ。

「本当の自分の姿を探し、自信をもって」

「心地良いと思うものを見つけよう」

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「自分を傷つけるものから離れること」

 女性としてというより、ひとりの人間として――彼女たちが歌うのは普遍的で、なおかつ今の世情にしっくりくるメッセージ。BLACKPINKが海外でも広く受け入れられている理由の一つとして、彼女らのスタンスがアメリカを中心とした「性差別」「個の尊重」「新しい生き方」に対する世界的な問題意識などとマッチしたことも挙げられる。

 さらに女性ファンの存在はアーティストの力強い支えだ。先述したBLACK PINK、MAMAMOOのライブ会場では半数、もしくはそれ以上が女性で埋まっている。その点は日本の女性アイドルの事情とは少し違うだろう。

 同性のファンを抱えておく事で、たとえアーティスト本人のプライベートに変化があれど(恋愛・結婚・出産など)人気や売上が維持される。音楽ビジネスとしても「ガールクラッシュ」なグループは安泰の優良株なのだ。

MAMAMOO ©getty

韓国のガールズグループが歌う意味

 韓国は古くから「男尊女卑」の概念が色濃く残る国だ。また外見至上主義(ルッキズム)が色濃い社会であることも否定できない。そのことは過去の文献やエンタメ作品を通じても明らかで、筆者も実際に韓国に住んでみてそれを肌で感じたこともある。だからこそ、今のガールクラッシュなアーティストたちが「性役割からの自由」を叫ぶのは意味があり、共感を呼ぶのだろう。

 そして最近はLGBTQのファンも多いと聞く。「自分らしさの追求」「ありのままを認めること」は男女や国籍を問わず、人類共通のテーマなのだと改めて実感する。

 BLACKPINK、MAMAMOO、ITZY。「私らしさ」で勝負するガールクラッシュなK-POPグループの快進撃は、今後も続くと確信している。

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