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「コロナで孫と過ごす時間を奪われた」57歳・会社員男性、心の空洞を埋めたい――中野信子の人生相談

あなたのお悩み、脳が解決できるかも?

2020/08/21

 心の空洞の正体は、つまらない言い方と思われるかもしれませんが、脳科学的にはセロトニン不足が疑われます。脳内物質のセロトニンは日の光を浴びないと合成できないのですが、巣ごもり生活が長くなってなかなか外に出なくなっているのではありませんか。また、外に出ないと、入ってくる情報も単調になり、刺激を受けることもありませんよね。人間は適度なストレスがないと、それでも鬱になるということが知られています。

©iStock.com

 ですから、セロトニンを合成するために、明るい時間にソーシャルディスタンスをとりながら散歩をすることをお勧めします。いつもの駅への道とは違う道や通ったことのない横道に入るなど、プチ迷子になるように散歩してみるのもいい刺激になります。近所にこんなお店があったのかとか、意外な発見があるものです。一日にそんな発見をいくつできるか、ノルマを設けて達成するのを目標にするのも脳のいいトレーニングになると思いますよ!

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text:Atsuko Komine

「コロナで孫と過ごす時間を奪われた」57歳・会社員男性、心の空洞を埋めたい――中野信子の人生相談

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