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「コロナで孫と過ごす時間を奪われた」57歳・会社員男性、心の空洞を埋めたい――中野信子の人生相談

あなたのお悩み、脳が解決できるかも?

2020/08/21

 緊急事態宣言下の4月22日~5月4日に、「文春オンライン」にて、みなさまのコロナ禍のお悩みを募集しました。お寄せいただいた中から全7つのお悩みに、脳科学者の中野信子さんがお答えします(全7回中7回/6回目を読む)。

中野信子さん ©文藝春秋

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Q 心の空洞を埋めたい──57歳・会社員・男性からの相談

 何より孫と過ごす時間を奪われたことが辛いです。近所にいるのに会えないなんて。テレビ電話でコミュニケーションはとっていますが、心の空洞を埋められません。

A 57歳という年齢は、定年まであと何年、という歳。部下から慕われたり頼られたりしていたのに、一気にそれがなくなるかもしれない。残り少ない日々だというのに、飲み会も禁止になってしまった。そういう寂しさもあるのではないでしょうか。もしかしたら、お孫さんとのコミュニケーション以外のところで心の空洞を感じていらっしゃるのではないでしょうか。

発売中の『週刊文春WOMAN vol.6 (2020夏号) 』に掲載

 心の空洞を埋めるというのは、私たちにとって永遠の課題なのかもしれません。『源氏物語』のテーマも「心の隙間」ですね。どんな女性と付き合っても光源氏の心の隙間は埋められない。心の空洞を埋めるのは他人ではなく、自分で埋めるしかないからです。