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東大首席卒業、司法試験・国家公務試験W合格の弁護士「急に予定を変更してくる人が許せません」――中野信子の人生相談

あなたのお悩み、脳が解決できるかも?

2020/08/17

source : 週刊文春WOMAN 2019GW号

genre : ライフ, 人生相談, ライフスタイル, 社会

 みなさまのお悩みに、脳科学者の中野信子さんがお答えします。

中野信子さん ©文藝春秋

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Q 予定どおりにコトが運ばないとフリーズします――36歳・シングル・山口真由(信州大学特任准教授)からの相談

 これって本当に私の問題なんでしょうか。それとも周囲の無理解? 私、予定されたことが予定どおりに始まって予定どおりに終わらないことがとても苦手なんです。

 私の日常は同じ時間に起床し、同じ時間に大学に行って勉強し、帰宅したら同じ時間にまた勉強する。一日や一週間が同じリズムを刻むことに快感を覚えます。とはいえ、友だちと会うこともあれば、デートだって。そういうときには早めに時間と場所を決めておき、約束の時間までにその日に終わらせたいことを終わらせます。

 私にとって最大の敵は急に予定を変更してくる人。たとえば「会議が早めに終わるから、約束は銀座だったけど大手町で合流しようよ」なんていう電話がかかってこようものなら頸筋に鳥肌が立ちます。え、今日はここまで勉強を終わらせるはずだったのに。

 それに私はすっぴんで普段着。自宅に戻って、着替えに5分、メイクにかけられる時間は8分。ということはフルでお化粧できないけど眉毛だけは描かないと。だって眉毛のない顔とか、もはや私とわからないし。銀座までのルートは考えてあったけど大手町は何線?──これらの思考が頭の中を駆け巡り、私はフリーズする。無理、もう絶対に無理。急に予定を変えるなんて、この人、もう絶対に無理!

 ところが、周囲からは山口は柔軟性に欠ける、山口のほうに問題があると言われてしまいます。私、おかしいのでしょうか?

発売中の『週刊文春WOMAN vol.6 (2020夏号) 』

A そういえばテレビ番組でご一緒したとき、時間が6分余ると動揺すると言っていたことを思い出します(笑)。

 東大在学中に司法試験も国家公務員試験も合格。首席で卒業し、財務省から弁護士に転身、その後ハーバード大学のロースクールをオールAで修了。さらに東大大学院の博士課程に進学。メディア出演もこなして文章も書く。話も面白い。加えて完璧な容姿──。スーパーレディにも程があります。

山口真由さん(信州大学特任准教授)

 ヒトは何かを成し遂げると脳内にドーパミンというホルモンが分泌され、とても幸せな気分になります。これが達成感というもので、あなたは日々の努力でこの喜びを手に入れているのですね。すべて完璧にこなしたいから、勉強だけでなく、友だちと会うにもデートにもフツーの人が1準備するところを100準備することを怠らないのがあなたの非凡なところではないでしょうか。