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稲田氏と安倍昭恵氏の共通点
安倍首相の傘の下で何かを勝手に背負っているこの感じ、稲田氏は安倍昭恵氏と同じ匂いがする。昭恵氏が「家庭内野党」と自称していた頃を思い出す。
昭恵氏の著書『「私」を生きる』(海竜社2015年)を読むと考えてしまう場面がいくつもある。
女性が輝く社会をつくるために積極的に取り組んでいるというのだがその活動について、
《「何かあったら守ってくださいね」と主人にお願いしています。主人も「大丈夫だよ、俺が守る」と言ってくれました。》
と嬉しそうに書いている。
自分はいかに思いつきで安易なことをしてきたかという例では、
《フラダンスを習ったときに「そうだ、フラダンスグッズのお店をやろう」とか、犬を飼い始めて「犬のお洋服のお店をやろうかしら」とか。》
これらを思いついた度に「絶対にうまくいかないから、やめなさい」と“主人”に反対され続けたという。
そのあと、
《いま振り返ると、反対してもらって良かったと思います。》
昭恵氏はこれで「自分でお金を稼ぐ」「働く女性」だと思ってたフシがある。
無邪気でよいが、安倍首相という巨大な庇護がある前提での「活動」にしか見えないのだ。それでいくら「女性が輝く社会へ」とか、もっと言えば女性代表みたいな振る舞いをされても違和感しかない。
この浮世離れを政治家で感じるのが稲田朋美氏なのである。