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稲田氏「ポスト安倍に女性がいないのはおかしい」
最近の政局記事を読んでもそれは分かる。どうやらご本人は「ポスト安倍」だと思っているらしい。
《春ごろから表だってポスト安倍に名乗りを上げ始め、女性政策を軸に他派の議員らと関係強化に動く。》(朝日7月28日)
今春には「女性議員飛躍の会」を結成して稲田氏は共同代表に就いている。女性議員の増加に取り組むのは賛成だがどうしても気になる点がある。
稲田氏は周囲に「ポスト安倍に女性がいないのはおかしい」(朝日5月14日)と言っているという。
でもなぜ自分がポスト安倍になるのか。世間の評価と違いすぎないか。首相になるようなことを何かやったっけ。
自衛隊の日報隠蔽問題を収拾できずに引責辞任
2016年に就任した防衛相時代は《自衛隊の日報隠蔽問題を収拾できずに引責辞任。文民統制の点で大きな問題を残した。》(朝日5月14日)
あの当時どれだけフラフラしてもしばらく辞めさせられることはなかった。《トップを務めているのは、「お子さま」のような政治家だった。》(「産経抄」2017年6月30日)と書かれても。
稲田氏は安倍晋三氏に政界入りをスカウトされた。秘蔵っ子だから防衛大臣として迷走してもストップの声がなかなか掛けられなかったのかもしれない。
大臣辞任が転機となり、女性政策に力を入れる活動に幅を広げたという。しかし今も、
《派内では「安倍さんあっての稲田さん。ついていく人がいるのか」との見方が支配的だ。》(朝日5月14日)
でも本人は「女性代表」としてやる気満々。ここにどうしても違和感が発生する。