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電話口で「あなたの態度に問題があったんじゃないの?」

「#タクシーハラスメント」や私が書いた記事に関してはタクシードライバーからの反応もいくつかありましたが、「被害に遭いたくなければ個人タクシーを避けて乗ればいいだけ」「自分の周りにはそんなドライバーはいない」など、寄せられた言葉のひとつひとつから、ドライバー自身の問題意識がずいぶん低いことが伺えました。

 その意識の低さを裏付けるように、実際にタクシー会社に被害を報告した女性からは、「あなたクレーマー? あなたの態度に問題があったんじゃないの?」と電話口で侮蔑的な対応を取られ、まともに取り合ってもらえなかったという報告も複数寄せられています。

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 そうしたケースもあるため、もしも運転手の対応について申し入れを行う際はタクシー会社よりも、タクシーの適正な運用のために設立されたタクシーセンターに連絡をする方が指導も厳しく、より効果的です。

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 ここまでに書いた内容からもわかるように、タクシー業界全体の意識を改革するには、もはや個々の「クレーム」だけでは難しいことは言うまでもないでしょう。

「差別」や「暴力」をなかったことにしないために

 性別や見た目を理由に押し付けられてきた「差別」や「暴力」をなかったことにされたり、被害を受けた人たちが勇気を出して上げた抗議の声をかき消されたくない。

 女性や力の弱い人たちだけでなく、男性も含めて誰もがタクシーを気持ちよく利用できる社会を実現したい。私たちが望んでいることは、たったそれだけです。

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「タクシー運転手なんて昔からそんなもの」「嫌なら乗らなければいい」というように、タクシーを必要としている人に対して「我慢」を強いることは、他者への権利侵害に当たります。

 乗客へのハラスメントは明確な加害行為であること、その責任を被害者である乗客になすりつけたり攻撃したりすべきではないことを、タクシー会社をはじめ各関係組織、そして世間でも改めて認知・改善されていくことを、強く願います。