世界中でシリーズ累計1000万部以上も売れた『ボブという名のストリート・キャット』。著者でイギリス人のジェームズ・ボーエンは、愛猫とともに北欧、オーストラリア、そして日本にも訪れている。

「ボブは外交的で旅が好きな猫なんだ」

 そこには不思議な物語があった。彼は、家族との関係が悪く、10代でホームレス同然に。しかもヘロイン中毒で、友人はオーバードースにより死亡。どん底にいたときに、ケガをした猫を助けたことがきっかけで、人との絆が生まれ、少しずつ生きる希望が生まれた。そんな猫との出会いを描いた本でベストセラー作家に変身。ついには慈善事業家として、大英勲章第3位が授与され、キャサリン妃への拝謁もかなった。

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「セカンドチャンスを与えてくれた人がいた。NGO団体が手を差し伸べて住宅支援をしてくれた。だけど、一番大切なのは、自分自身の強い意志、絶対に薬を断つという決意が大切だと思う」

 猫に愛を与えたことで、生きる力が湧いたという。

「毎朝起きる度に、ボブがいることの奇跡を感じるよ」

 この猫と男の物語が映画化された。ボブ本人(?)も映画に登場している。

INFORMATION

映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
全国で順次公開中
http://bobthecat.jp/