最近のタブレットのトレンドのひとつに、ノートPCのように使えることが挙げられます。キーボードを装着してテキスト入力を行ったり、マウスやタッチパッドでの操作を行うなど、ノートPCの代替として使うというわけです。多くの場合、ノートPCより軽量ということもあり、持ち歩きにも適しています。
なかでもiPadについては、新しくマウスやトラックパッドをサポートしたことで大きく生まれ変わりました。上位モデルのiPad Pro向けには、トラックパッド搭載のキーボード一体型ケース「Magic Keyboard」も発売されるなど、ノートPCスタイルでの利用を積極的に推進しようとする動きも見られます。
一方、Windowsについては、
今回は、この「iPad」と「Surface Go 2」(以下Surfaceと表記)に関して、ノートPCの代替としての使い勝手を検証します。なお両製品と組み合わせて使うオプションのキーボード兼用カバーは、iPadが「Smart Keyboard」、Surface Go 2は「タイプカバー」という名称ですが、以下では「キーボード」という表記に統一しています。
その1)設置時の安定感はiPadが上か
両者のサイズはほぼ同等で、画面サイズもほぼ同じ。iPadはカバーを三角形に折り曲げて本体を背後から支えるのに対し、Surfaceは背面のキックスタンドで本体を支えます。iPadは角度が変更できないぶん安定感が高いため膝の上での利用にも向き、Surfaceは膝の上で使いづらいぶんデスク上では角度が自由に変えられ便利です。使い方によって評価が変わってくるでしょう。
その2)両者ともに700g台でノートPCより持ち歩きやすい
本体とキーボードを合わせた重量はいずれも700g台。一般的なモバイルノートは1kg前後あることを考えると軽量で、持ち歩いての利用にも適しています。ただし側面および背面は両者ともにむき出しの状態ですので、持ち歩く場合は保護ケースの重量が追加されることも考慮しておいたほうがよいでしょう。