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“歴史まみれ”の韓国と“歴史離れ”の日本
韓国の対日外交は相変わらず“歴史まみれ”だが、遠慮・配慮抜きで対韓制裁にまで踏み出した日本は逆に「もういい加減にしろ」と“歴史離れ”しつつある。昨年の日本の対韓外交は結果的に韓国の“歴史のワナ”にはまった感じがなくはなかったが、歴史を負い目にした遠慮・配慮はもうない――つまり「日本は変わった」ことを強力に印象付ける効果はあった。
日本にとっては今後とも韓国の対日“歴史カード”をいかに無力化するかが鍵だが、そのためには「日本はもうこれまでの日本ではない」ということを引き続き見せることが必要となる。
韓国は大きくて強い立派な国なのだから特別な配慮や遠慮は不必要であり、対等な相手として国際的慣例や常識にしたがって淡々と対応するということだろう。韓国世論には“対日視野狭窄”ではなく国際基準に沿った“国の品格”を期待するしかない――新著ではそんなことを訴えている。
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黒田氏が、韓国の成均館大学の李大根名誉教授に行ったインタビュー「徴用工に日本が補償する道理はない」は、「文藝春秋」9月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されています。
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徴用工に日本が補償する道理はない
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