河野「初当選から総理を目指してきた」
ここにきて、最有力候補として急浮上しているのが、河野太郎防衛大臣だ。TwitterなどのSNSも自在に駆使し、国民の人気も高い河野氏は、2020年9月号の《河野太郎「中国の暴挙を放置するな」》の中で、明確にこう述べている。
「私は初当選の頃から総理を目指してきました。この国はどうあるべきか、どのような立場でも常々考えてきたつもりです。そして、これからも国民のために考えていきたいと思います」
河野氏は安倍首相が辞意を表明した直後、記者団から総裁選出馬の意向を問われたが、終始無言を貫いた。その胸中にはどのような思いが去来していたのだろうか。
麻生「みっともないのがいるじゃない」
2012年12月の第二次安倍政権発足時から副総理兼財務大臣として安倍首相を支えてきたのが、麻生太郎氏だ。
総理経験者である麻生氏も、ポスト安倍の1人としていまだに名前が挙がる存在である。安倍首相が辞任の意向を固めたという一報が出た直後、Twitterのトレンドには麻生氏の名前も浮上した。麻生氏は2020年1月号のインタビュー《麻生太郎「安倍総理よ、改憲へ四選の覚悟を」》の中で、
「私自身はもう1回総理大臣を、というつもりはありません。(略)もう1回やるには、若さが足りないし、体力がもう少し必要です」
と語っているが、ポスト安倍の条件についてはこのように語っていた。
「ポスト安倍の条件は、大前提として、『党を出たり入ったりしていない』こと。自民党も良い時ばかりではないのだから、そういう時は耐えなくちゃならないのに、みっともないのがいるじゃない。すぐ良い方へ行きたがる人。この人たちは全く筋が通っていないと思います。私の眼中にはありませんな」