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菅「リップサービスですよ(笑)」

 そんな麻生氏が当時、「今、安倍さんの代わりになろうとするオーラは特に感じませんけどね」と語っていたのが、菅義偉官房長官だ。

 政権ナンバー2として不動の地位を築いた菅氏だが、本人は一貫して「自分が(ポスト安倍に)なることはない」と否定していた。だが、ここにきて安倍首相がポスト安倍候補として菅氏の名前をあげるなど、大本命として注目を集める存在になりつつある。

 二階俊博幹事長も、安倍首相が辞意を表明した28日、TBSの報道番組の収録で、菅氏について「立派なものだ。十分その任(総理大臣)に堪えうる人材だ」と大絶賛。

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菅義偉氏 ©文藝春秋

 菅氏本人は、2020年9月号のインタビュー《菅義偉官房長官 すべての疑問に答える》で、

「総理が『ポスト安倍』の候補として私の名前を挙げたようですが、リップサービスですよ(笑)。安倍政権を作った1人として、責任を果たしていきたいと思っています」

 とやんわり否定したものの、周囲で「菅待望論」が高まっているのは間違いないだろう。

 今後、自民党総裁選が行われ、安倍首相の次の総裁が選出される。自民党は28日に緊急役員会を開き、総裁選の時期や形式については二階幹事長に一任すると決定。果たして、次期総理の座には誰が就くのか――。その結果から目が離せない。

「文藝春秋」による“ポスト安倍インタビュー”の各記事全文は、「文藝春秋 電子版」にてお読みいただけます。
 

石破茂「論理の破綻した憲法改正は許せない」(2019年11月号)
岸田文雄「安倍総理からの『禅譲』はありえない」(​2019年11月号)
河野太郎「中国の暴挙を放置するな」(​2020年9月号)
麻生太郎「安倍総理よ、改憲へ四選の覚悟を」(​2020年1月号)
菅義偉「すべての疑問に答える」(2020年9月号)

文藝春秋

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菅義偉官房長官「すべての疑問に答える」