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 そうなんです。だから本当の人生みたいに、自分がこれからどうなるかわからないので、「今を一生懸命生きないと」という気持ちになります。だいたいのところは教えてもらえるんですが、途中で変わることもありますし。……だから、偉い人の言うことはそのまま信じないようにしています(笑)。

――リアルタイムで変わっていくのは、朝ドラならではですね。今回、梅役を演じてみて、森さんの周りでも色々と反響があったと思いますが、どう受け止めていらっしゃいますか。

 

おじいちゃんから届いた手紙

 そうですね……。実は、私のおじいちゃんから手紙が来たんです。「梅ちゃん、すごくいいですよ、涙が出ました」って書いてくれて。でも、宛先が「梅ちゃん」になっていたんです。手紙の中でも「梅ちゃんへ」と書かれていて。もう、おじいちゃんが入り込みすぎちゃって。私は梅じゃないよ、と(笑)。

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――良いおじいちゃんですね(笑)。

 しかも、おじいちゃんが書いた歌詞が書いてあって、「この歌を七菜が作曲して」と。いや、作曲するのは裕一の方だよ、梅はどっちかというと作詞をするほうなんだよって思いました(笑)。そんな不思議な手紙だったんですが、やっぱり嬉しかったですね。

 他にも色々な方から梅に対するお言葉をいただけるので、梅が愛されているんだなって思いながら撮影ができています。そうやって、現場でモニターを見ると、ときどき「あ、テレビの中の人がいる」と、自分の顔を見て思ったりもするんですよ(笑)。

 

撮影=三宅史郎/文藝春秋

後編に続く

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