昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

泣いてから、携帯電話を取り出し……昭恵夫人の“淋しさ”と「自分探し」が行き着いた先

彼女の自制心のなさは、本当に素朴なものだったのだろうか

2020/08/31

 森友学園の籠池泰典は、もともと「安倍晋三記念小学校」と名付けようとして進められた小学校建設の用地取得に手こずっていた。その最中の2014年4月、くだんの国有地を安倍昭恵は訪れて、籠池夫妻と3人で写真を撮る。このとき、シャッターを押したのは、同行していた「夫人付き職員」谷査恵子であった。 

 その写真には、3人の向こうに小学校の予定地が写っている。しかし官僚には安倍昭恵の向こうに安倍首相が見えたろう。安倍昭恵は国家を借景にしているのだから。

神風を吹かせたスリーショット

「喜んでもらおうとしただけ」本当にそうなのか?

「スリーショット写真の提示以降、何もかもがスムーズに進むようになった。あまりにも近畿財務局の態度が変わったので、本当に驚いたものだ」。この写真を近畿財務局の職員に見せるとそれまで難航していた用地買収が一転したと、籠池泰典は著書『国策不捜査』(赤澤竜也共著・文藝春秋・2020年)に記している。 

 一枚の写真が、官僚を動かし、不正を働かせ、その結果ひと一人が自殺することになる。記念写真を撮って喜んでもらおうとしたことが、知らないところで災いをもたらしたようにも見えるが果たしてそうか。権力に対する自制心のなさは安倍内閣だけではない。安倍昭恵もそうであった。 

「どんな人でも『対話』をすればわかり合える」という安倍昭恵だが、自殺した職員の妻とは会うことを避けたままだ。 

 

(注1)「週刊文春」2020年4月23日号 
(注2)「週刊SPA!」2016年8月30日号 
(注3)石井妙子「安倍昭恵『家庭内野党』の真実」(「文藝春秋」2017年3月号) 

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー