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それでもファンが山下智久を愛し続ける理由 私がいただいた色紙の「異質な言葉」

それでもファンが山下智久を愛し続ける理由 私がいただいた色紙の「異質な言葉」

2020/09/05
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 この疑問については、実は以前に週刊誌の記者に質問したことがあります。その方は「私たちは、ただ目の前で起こったことを撮るだけで、そこに干渉するスタンスではないのです」とおっしゃっていました。

亀梨と山下、危機管理意識の違い

 記者によって違うこともあると思いますが、「彼らは芸能界というサバンナの観察人で、“原則としてありのまま捕らえて報じる”立ち位置なのだな」と解釈しました。山下さんは彼らから観察される対象です。この日、山下さんは常に冷徹な観察者たる彼らの“目”を忘れたのでしょうか。そうであれば、明らかに痛恨のミスと言えましょう。

 記事には亀梨和也さんは山下さんと飲んだあと、自宅に帰ったと書かれていました。亀梨さんも飲酒をしている未成年女性のいる場に居合わせてしまったわけですが、危機管理意識は比較的高いように感じました。山下さんにはもう少し、身辺に気を付けてほしかったなと思ってしまいます。

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「亀と山P」のオリジナル・アルバム「SI」。2020年4月にリリース予定だったが、新型コロナウィルスの影響で発売が延期に
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 ただひとつ、「2人は部屋でトランプをしていただけ」というような可能性を打ち砕く証拠はまだありません。ファンとしては、そこに希望をつなぎたいところです。今後、この可能性を否定する物証がこれ以上でないよう願ってやみません。

秘密事が行える“安心・安全の密室”はなくなりつつある

 そして最大のミスは、やはりお相手とされる女性への意識です。

 文春オンラインで記事が公開されたあと、SNSには山下さんへたくさんの批判コメントが投稿されました。その多くの投稿の中で、相手女性の「17歳」という年齢について言及されていました。

 その昔、芸能人と異性の秘密事は安心・安全の“密室”で行われていました。ラグジュアリーなホテルやらVIPルームやらで、群がる女性たちを値踏みし、気ままに楽しみ、飽きたら袖にしても供給源はエンドレス。そのやりとりが漏れることはほとんどなかった。たとえお相手が関係を持ってはいけない人だったとしても、今よりも問題になることは少なかったのではないでしょうか。

 しかし今YouTubeやSNSなどで世の中から“密室”がなくなりつつあります。いまは“密室”内での情報であっても簡単に拡散されてしまいます。

都内ホテルのラグジュアリーフロアを歩く山下 ©文藝春秋

 そして、それと同時に密室から外の情報に簡単にアクセスすることができるのです。出会った方が、関係を持っていい相手なのか否かを確認する術も現在はある。今回、お相手の女性は自ら年齢を偽っていたと報じられていますが、少し検索すれば彼女の経歴はすぐにヒットします。ジャニーズ事務所は店側が女性を紹介する際に成人女性だと言ったと説明していますが、この状況では世間が納得しないのも無理からぬことです。

  芸能人が “安心・安全の密室での狩り”という幻想に囚われているのだとしたら、トラブルが発生することはやむなし。とっととマインドを入れ替え、現代社会に適応する賢しさを身につけておいてくれたら……と思わずにいられませんでした。