それでもファンが山下智久を愛し続ける理由
今回、山下さんにはこういったミステイクがありました。それは事実ですしファンもよく分かっています。
しかしこのスキャンダルによってファンが山下さんに失望し、「担降り(ファンをやめること)」する人が続出したかといえば、そうではありませんでした。SNSには「山Pと一夜を過ごせるなんて羨ましい」といった書き込みすらありましたし、9月3日、山下さんが演じた「コード・ブルー」の医師・藍沢耕作の誕生日にはTwitterで「#藍沢先生」のハッシュタグがトレンド入りし、祝福の言葉が並びました。
「なぜそこまで愛せるのか?」
それは、今まで私たち〝sweetie〟が山下さんからもらった幸せが多すぎておつりがくるほどだから。〝sweetie〟(スウィーティ)とは、山下さんが名付けてくれたファンの愛称で、大切な恋人に呼びかける言葉です。山下さんはいままで〝sweetie〟をとても大事にしてきてくれました。
2016年に行われた全国ツアー「TOMOHISA YAMASHITA THE BEST LIVE TOUR 2016 FUTURE FANTASY」の最中に山下さんはこんなことを切り出しました。
「昔は、キラキラした王子様っぽい衣装がいやで、反抗する気持ちもあった。でも、キラキラの衣装もステージも、いろんな方のおかげで叶うもの。今は感謝しかない。もう、こういうセットもありがとう! ありがとう!」
そう言うなり、山下さんはステージセットをなで、ファンの心をぬくもらせたのです。
無言の山下から伝わるメッセージ
山下さんは決して口数が多いタイプではありません。いまも報道に対して公には発言していません。しかしそのサイレンスは、時としてファンに気持ちを整理したり、考えをまとめたりする余裕をくれもします。山下さんはこれまでスキャンダルがあっても、仕事への姿勢や成果で気持ちを示してきました。投げやりな態度を取ったことは一度もありません。
今回、山下さんはファンクラブの会員向けページで、
この写真は、2005年のコンサートで山下さんが投げた色紙です。運良く私が手にしたそれには、“「愚公移山」の精神でガンバレ!!”なるメッセージが刻まれていました。
アイドルが選ぶ文言としては、ちょっと異質です。山下さんは当時大学生でしたので、中国語の授業で習ったものでしょうか。“愚公移山”とは、「何事も根気よく続ければ、最後には成功すること」をたとえた言葉です。この言葉を地で行くように、こつこつと汚名を雪ぎ、さらに成長した姿を見せてくれることを、私たちファンは信じています。