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 ただ、まわりの人たちが成功するように、うまくいくようにという願いは強くあります。当時の広告主のみなさまに支えていただいていたというのは「広告効果が最大化するように」ということを自分自身の重要事項にしていたからでしょう。その想いが巡り巡って、自分に返ってくることがあったのかもしれないですね。「まわりが成功するから、自分も成功する」というのをずっと信じてきました。意識してやってきたというよりは、それが自分の中に自然にずっとある感じです。

 普通はトップになろうと思うと、他の人の利益よりも自分の利益を優先するものです。でもぼくの場合、まわりが成功することで自分も成功するというメンタルだったので、「お客さんのため」というシンプルな思いで仕事をすることができたんです。

 

マイクロソフトの“結果を出す”考え方

 もうひとつ、結果を出すための考え方をご紹介しましょう。これはマイクロソフト時代に学んだことです。マイクロソフトでは「ホライゾン」と呼んでいました。

 かんたんに言えば「人、もの、金」の流れを時間軸とともに考えるということです。30日、次の30日、さらに次の30日というように時間を区切って計画を立てるのです。つねに「次の30日は何をやるのか」「さらに60日では何をやるのか」「その次、90日では何をやるのか」と具体的なタイムスケジュールのなかで計画を立てるのです。

 ぼくの頭のなかにはこういった計画が表として入っています。

 

 ヨコ軸に時間軸の「30、60、90日」があって、縦軸に「人、もの、金」がある。この枠組みの中で自分が成し遂げたいものを箇条書きにしていき、それをつぶしていくイメージです。「人という枠の中で、今日から30日間に何を成し遂げようとしているのか」、「もの(商品やサービス)では、60日間にさらにどう進化させるのか」を考えるといった感じです。そうやって仕事をすると90日も経てば、ある程度の成果が出ているはずです。

 どんなビジネスでも、「人」だったら最初の30日間でお客さんを知ることだったり、社内の人を知ることが必要でしょう。次に60日間で、その人たちに提供できることや価値を見出します。これを商品などの「もの」や、売り上げなどの「お金」に対しても考えていきます。

 このフレームワークを頭に入れておけば、つねにミクロとマクロの視点でものごとを判断することができます。木を見て森を見ずにもならないし、きちっと大局観をつかみつつも目の前のことに集中できるようになる。

 ぼくに成功法があるとすれば、この「世のため人のため」と「ホライゾン」の2つが挙げられるのかもしれません。

(【初回】「元リクルートのビジネスマンはなぜこんなに強いの?」…30代前半でも退職金1000万円!? へ)

構成=竹村俊助 @tshun423
写真=杉山秀樹/文藝春秋

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