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ツイッター社長に聞いてみよう

「元リクルートのビジネスマンはなぜこんなに強いの?」…30代前半でも退職金1000万円!?

ツイッター社長に30の質問 #14

 2014年からツイッタージャパンの代表取締役を務める笹本裕氏。これまでMTVやマイクロソフトなど外資系企業でキャリアを積んできた。笹本氏が30年以上前、新卒で入社したのはリクルートだった。なぜリクルートOB・OGはビジネスに強いのだろうか?

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Q.元リクルートのビジネスマンはなぜこんなに強いの?

<ぼくのときは、30代前半で「早期退職」すると1000万円もらえる仕組みがありました。みんな独立するのが当たり前。また人事や庶務の部署でも「利益を出す」という意識が根付いていた。創業者の江副浩正さんが掲げた「社員皆経営者主義」。リクルートには経営者マインドを育てる仕組みがありました>@yusasamoto

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30代で「定年退職」すると1000万円もらえる

Twitter Japan代表取締役の笹本裕さん

 まわりを見渡せば、リクルート出身の経営者が多くいます。

 いろんな人から「元リクルートの人は、なぜビジネスに強いのか?」と聞かれるのですが、たしかにリクルートのOB、OGには特殊な空気感があります。ただリクルートに何かはっきりとした独自の「教え」のようなものがあるわけではありません。おそらく「人を育てる仕組み」が、そういった空気感や人柄を作っていくのでしょう。

 今は変わっていると思いますが、ぼくが働いているときは「フレックス定年」という制度がありました。勤続10年、だいたい30代前半で「定年退職」すると、1000万円の退職金がもらえるというものです。ようするに会社としては「早く独立して起業しなさい」というメッセージですね。

 そもそもリクルートに入社する人の多くが「いずれは独立したい」という気持ちで入ってきます。フレックス定年は、それを後押しする仕組みでもあるわけです。リクルートとしてもメリットがあります。起業した会社が人を雇用するときにリクルートのサービスを使うからですね。こういうエコシステムが動いている。よくできていますよね。

 

 そういうわけでリクルートに長く残ること自体、あまりリクルートっぽくないんです。この空気感に自分も染まっていたんでしょうね。まわりがどんどん起業する環境だから、独立にそんなに抵抗がない。

総務部や庶務部も「利益を出す」

 また「経営への提言」という仕組みもありました。これはリクルート社への提言を行う社内コンクールで、毎年1回行われていました。