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 インターネットが登場したときも「よし、じゃあ電子メディア事業部だ」と言って、いきなり6人ぐらいで事業を立ち上げるんです。いろんな部署から6人が集められて、ひとつの部屋に入るんですけど、パソコン1台を6人で共有していて……電話も1本でした。「電子メディア事業部」らしくないですよね。

 会社から与えられたお題は「とにかくインターネットまわりでなにか事業を立ち上げるんだ」というもの。メンバーみんなですごく悩んで、結局「ファックスがいいんじゃないか」という話になりました(笑)。というのも、回線がすごく細かった時代だったんです。ホームページを開こうにも、カタカタカタとものすごく遅い。だから「ホームページをファックスで引き出せるサービスをやったらどうか」という話になったわけです。隔世の感がありますよね。

 最終的には「MixJuice(ミックスジュース)」というサービスの事業化にたどり着きました。各情報誌のインターネット版を立ち上げる、というものです。この事業はWindows95が出てすぐくらいのタイミング。とにかくすぐに動いてカタチにして改善していく。このスピード感がリクルート、そしてそのOB・OGの強みにもなっていると思います。

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(【続き】中央線で居眠りする“サボり営業マン”がリクルートのトップ営業になって、MBA留学するまで へ)

 

構成=竹村俊助 @tshun423
写真=杉山秀樹/文藝春秋