9月4日、朝日新聞に6人の男性の掌だけが写った見開き全面広告が載った。はっきりとした皺が刻まれた掌の上に躍っていたのは「勤続25年の男たちの掌。」というコピー。この男らしい手の持ち主は、結成25周年を迎えたV6のメンバーだ。
ひとりの脱退者もなくグループ活動が続くV6
1995年、バレーボールワールドカップのイメージキャラクターとして結成され、同年11月1日に1stシングル「MUSIC FOR THE PEOPLE」で大々的にデビューした。メンバーはリーダーの坂本昌行(49)を筆頭に、長野博(47)、井ノ原快彦(44)、森田剛(41)、三宅健(41)、岡田准一(39)の6人。年長組3人は「20th Century」(トニセン)、年少組3人は「Coming Century」(カミセン)というユニットも組んでいる。
「V6はワールドカップの翌年から『春の高校バレー』のイメージキャラを務めたので、バレーボールのイメージが強かった。しかし1997年からスタートした『学校へ行こう!』(TBS系)が大ヒットし、中高生から絶大な支持を得たんです。当時、カミセンは10代で、トニセンは20代でした」(スポーツ紙芸能デスク)
それ以来、V6はここまでひとりの脱退者もなくグループ活動が続いている。この状況はジャニーズのなかではいまや“異例”だ。SMAPは2016年に解散。山口達也(48)の抜けたTOKIOは2021年3月で長瀬智也(41)も脱退することが発表されている。そして、嵐は2020年内をもって活動休止が決定している。
「世代が少し下のKAT-TUNやNEWS、関ジャニ∞も脱退者が続出し、いまや『結成当時はいったい何人いたんだっけ?』という状態です。
そんななか、V6だけはメンバー構成が変わらない。それに岡田は映画、森田は舞台、坂本は料理番組——、とそれぞれが得意分野で活躍しながら、6人での活動も続けている。この25年間、グループ内の確執やメンバー間の深刻なケンカの話は聞いたことがない」(テレビ局関係者)
激動するジャニーズ事務所にあって、なぜV6はこれほど安定した活動を続けられているのか。V6の飛躍のきっかけとなった「学校へ行こう!」関係者はこう語る。