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——子供たちに対してはどうでしたか?

「別の保育士と2名で1歳児クラスを担当していましたが、うるさい子がいると、もうパニックになって『うるさい!』と叫んで。その子をクローゼットにいれて扉を閉め、閉じ込めてしまうことがありました。他にも大声で泣いている園児に『うるせえ!』と暴言を吐いたり、給食を食べない子に無理やり食べ物を口に突っ込んで食べさせたりすることもありました。彼にとっては言葉が通じない園児たちは邪魔者だったのかもしれない。自分の方針というか世界観があって、少しでも考えが違う人がいると、ワーッてパニックになっちゃうんです」

子供を裸で放置することも……「生きづらい」「みんなが病気扱いする」

 一方、元同僚のBさんに対して、大竹容疑者は珍しく本心を語っていた。

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——大竹容疑者は何か悩みについて話していたことはありましたか?

「『生きづらい』とは言っていた。『自分では正しいと思ってやっているのに周りからは理解されない。みんなが自分を病気扱いする』と。保育園の同僚との人間関係もうまくいかず、職場が嫌だと泣き出したりすることもありました」

送検のため横浜・青葉署を出る大竹晃史容疑者 Ⓒ共同通信

——大竹容疑者は小さな子供に問題行動を起こすことはありましたか?

「園児を裸のままにしているときはありました。それは、彼が1つのことしかできないからです。お着替えのときはパーテーションで区切って、一人ずつ着替えさせるのですが、園児の着替えをさせているときに彼が別の園児に目が行ってしまい、結果的に着替え途中の園児がしばらくの時間、裸のまま放置されてしまっていたことが何度もあった。それを見た他の保育士がわいせつと捉えたのかもしれません。

ピアノの腕前は一流、だが園児たちは野放し状態

 新聞報道で、彼の部屋からピアノの音が聞こえてきたとあったんですが、彼のピアノの腕前は一流でクラシックを譜面を見ずに演奏できるほどです。でもピアノを弾いたら弾いたでそれに熱中しすぎてしまって。彼のクラスの子が教室の外で転んで、大ケガをしてしまうことがありました。本来なら子供たちを外に出すときは職員も外に一緒に出るはずが、その時彼は教室で一人黙々とピアノを弾いていたんです。園児たちを野放し状態にしていることが多かった。彼は一つの作業しかできないんです」

容疑者自宅 ©️文藝春秋

——大竹容疑者は母親について、どう話していましたか?

「ニートのときはお母さんに面倒をみてもらっていたので、『働いてお母さんに(お金を)返さなきゃいけない』と言っていたのを覚えています。お母さんのことは凄く楽しそうに話して、『お母さんのことが大好きだ』と話していました。逮捕されたという事実は重く受け止めなければいけないし、許されることではないですけれど、お母さんが話されていた『発達障害』という見解は私も同じ気持ちです」