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“臨機応変にできない子供”のよう

——大竹容疑者に交際していた人はいたりしましたか?

「女性とは付き合ったこともないと思います。恋人について聞いたら、『わかるじゃないですか、ゲームの方が好きだからですよ』と言っていたので。ゲームで知り合うような出会いもあるだろうけれど、彼はゲームに集中し過ぎて、飽きられてしまう。保育士は基本的に遊ぶ時間がないし、彼は遅番だったからそこから女性と出会うというのは難しかったと思います。パソコンやゲームにしか興味がなく、誘拐事件も女の子に興味があったのではなく、ただゲームを一緒にする人が欲しかったのかな。その結果が3日近くも引き留めてしまったのなら、あの人らしいなと。彼はパソコンには興味があるけど、当時、携帯はガラケーでLINEもしていませんでした」

大竹容疑者は「女児とはオンラインゲームで知り合った」と供述しているという(写真はイメージ。本文とは関係ありません) ©iStock

——大竹容疑者の意外な一面などはありましたか?

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「ルールは守れないけど、ダメなものはダメと言えばわかる人ではありました。ただ、頭がいいから理屈と理論がしっかりないと納得しないのです。やさしいところもあり、私の子供の勉強の相談に乗ってくれて、『どうやって勉強しているんですか?』『こうやるといいですよ』とかアドバイスをくれたりもしました。パソコン作業で困っていると、すぐに手伝ってくれたり、『大丈夫?』って気にしてくれました。だけど、発達障害という部分が邪魔をして、少しでも嫌だと思うと我が出てしまう。臨機応変にできない。本当に子供が大人になってしまった感じだと思います」

大竹容疑者が勤務していた保育園 ©️文藝春秋

 しかし、大竹容疑者は女児を車に連れ込む際に、「『女児の両手、両足首をガムテープで拘束した』とも供述している」(前出・警察関係者)という。大竹容疑者の心にどんな闇が広がっていたのだろうか。