男から嫌われるダウンタウン、女から嫌われるさんま
ここからは、「嫌いな芸人」ランキングも細かく見てみよう。地域別ランキングは、「好きな芸人」のような大きな偏りはなかったが、男女別、世代別では、それぞれ傾向が見えてきた。
まず、男女別のランキングでは、トップが異なる結果となった。男性から嫌われたのはダウンタウン。2人への「嫌い」票の66.3%が男性からだった。
「特に松本。かつての天才ぶりを知っているだけに、ハラスメントと下ネタでしか笑いが取れなくなった今は見ていて痛々しい。それだけならまだしも、体制にすり寄るような姿は、かつての自分たちが何をもって革命児と絶賛されたのか完全に忘れているように見える。いったい何を勘違いしているのか」(男・49)
などの厳しい声が相次いだ。
また、とんねるず、ビートたけしも男性から厳しい声が多かった。とんねるずに対しては
「石橋、木梨の二人ともに才能はあるのでしょうが、何か人を個人攻撃するような内容が、いつまでたっても学生感覚」(男・58)
ビートたけしについては、
「長い間陰で支えてくれた元奥さんをネタにしてはいけない。また、特に報道番組では自分の発言の影響の大きさを考えて発言してほしい」(男・61)
などのコメントが。3組とも、そのカリスマ性でお笑い界をリードしてきた芸人だけに、長年のファンの期待値も高いのか?
逆に、女性からの厳しい声が集まったのは雨上がり決死隊と明石家さんま。
特に明石家さんまへの「嫌い」票は6割が女性から。
「自分で言って、自分で笑うのが嫌い」(女・49)
などの意見もあった。
また、総合でも上位に入ってしまった、ゆりやんレトリィバァが4位、安田大サーカスが7位、とろサーモンが8位と女性の「嫌い」票を集める結果になった。この3組は、いずれも自身に寄せられた投票の6割から7割が女性票だった。
子育て世代からの批判集まる雨上がり決死隊
10・20代の首位は安田大サーカス。TBS「水曜日のダウンタウン」に出演しているクロちゃんにコメントは集中し、
「モンスターのような振る舞いが面白いと思うこともあるが、それ以上に人として良くない所が多すぎるため、好感を持つことができない」(男・19)
など、10代からも辛辣なコメントが。2位のウーマンラッシュアワーは、10代単独ではトップだった。SNSでの投稿が話題を呼ぶことも多い村本大輔には
「芸人の本業を忘れている」(男・24)
との声も。
30代は2位に大差をつけて雨上がり決死隊。明石家さんま、ダウンタウンと続く。世代別ランキングでタモリが唯一この30代で9位にランクインした。
40代でも雨上がり決死隊が1位。総合でも「嫌いな芸人」1位の雨上がりだが、世代別で1位なのは30代、40代のみ。不倫騒動と、「闇営業」をめぐる“ウソ”が子供を持つ世代からの厳しい声に繋がったか。
50代では雨上がり決死隊を10ポイント上回りダウンタウンが1位に。
「原点に戻って、ダウンタウンで漫才をして笑わせてほしい」(女・53)
という同世代のファンからの批判が寄せられた形だ。
60代、70・80代でもダウンタウンが1位。70代ではビートたけしが3位にランクイン。
「ホントは好きな芸人ですが、最近の行動……なんだか、『殿、大丈夫ですか?』と心配になりました。目を覚ませと言いたくなります」(女・60)
と、「ひょうきん族」から見てきたファンの世代からの厳しい声が集まった形だ。
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読者のみなさま、ランキングへのご回答ありがとうございました。